Tomoko's travel

トラベルライター/ジャーナリストの松田朝子が綴る旅の日々。旅すると更新します。

にっぽん丸、リニューアル!

春分の日の3月21日、 「にっぽん丸」の改装後初のプレス・プレビューに行ってきた。 「大人を幸せにする海の上の国」というコンセプトのもと、 22,472トンという、にっぽんサイズの豪華客船は (世界最大の客船、オアシス・オブ・ザ・シーズは225,282トン!) 国内クルーズやワンナイトクルーズも充実していて、 クルーズなんて遠い老後の夢、なんてあきらめている世代にも手が届く。
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       にっぽん丸のシンボル、丸窓もあるスパ。        そして写真にはないけど、大浴場も完備。 日本船のいいところは、何と言っても大きなお風呂のあること~~{%シャボン玉webry%} 大浴場とともにワールドクルーズなんて、罰当たり的快楽だ。
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          スイートルーム。
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           シアターも本格的{%拍手webry%} とにかく船旅って、良くも悪くも、特別な時間の流れなのだ。 飛行機の旅は、点から点の移動に思えるけれど、 船の旅は一つながりの線のようで、その同一線上に居合わせた人すべてを かけがえのない友人にしてしまうような、不思議な力がある。 そういう体験を、時間やお金にゆとりができてからでなく、 それらまったく持ち合わせていない若い人にしてもらいたいなー。 この視察の前日、元飛鳥のキャプテンという方のお話を伺った。 今は、帆船実習ってないみたいだけど、 かつては設備もままならぬ帆船で、何ヶ月も海洋実習をしたそう。 夜の当番にあたると、漆黒の夜の海を一晩中、夜霧に濡れながら見つめているのだとか。 でも、その方いわく、 「あの闇と向かう時間が、どれほど後の自分を作ったか計り知れない」 そうだ。 時代は変わって、彼と同じような体験をする人もいないだろうけど、 どこかの客船にそんな教育機関を作ってもらえたら、 なーんて考えながら、にっぽん丸を後にした。