タンゲーラ
五月雨降りしきる昨日、Bunkamura オーチャードホールにて、
「タンゲーラ」を観て来た。
(写真はフライヤーから)
タンゲーラ、とはスペイン語で、「タンゴに生きる女」という意味なのだそう。
(タンゲーラHP: http://www.tanguera.jpより)
アルゼンチン生まれのこのショーは、世界初のタンゴ・ミュージカルとして、
2002年、アルゼンチンでの初演を皮切りに、世界公演は11カ国、29都市にも及ぶのだそう。
そして今年の10月には、ミュージカルの本場、NYでの公演が決まったそうだ。
ということで、初日の昨日から、31日まで、
オーチャードホールのステージは、20世紀はじめのブエノスアイレスだ。
ストーリーは、フランスから移民してきた一人の女性が、
降り立った港で、出会った一人の男に恋するところから始まる。
後ろのほうの席から、
「ウエスト・サイド物語みたいね」
なんて聞こえてきたが、そんな感じである。
そして二人の恋はマフィアの男に引き裂かれ・・・
乱闘シーンは、マイケル・ジャクソンの古いPV、
「ビリー・ジーン」をちょっと思わせる、
まあそんな感じなのだが、
数奇な運命に「踊らされる」出演者たちだが、
実際のダンス・パフォーマンスはすばらしい。
アルゼンチンタンゴを習うようになって2年という私は、
ただただその足さばきに釘付け状態だった。
私がモタモタ踊ってる100倍速ぐらいのスピードで、
あのステップは○○・・・
これは××・・・
あ、今のは△△だよね?
なんて目がまわりそうだった{%表情げぇっdeka%}
ああなるには、私の場合あと3,4回生まれ変わっての品種改良が必要だ。
そんなダンス・シーンを甘くせつなく引きずるのは、タンゴの名曲の数々だ。
バンドネオンの旋律は、人の心の切ない部分に音を合わせてくれるのか、
タンゴの世界観をよりいっそうセンチメンタルにしてくれる。
数奇な運命に踊らされているのは、現代に生きる我々も同じかもしれない。
だから、
踊らされるんじゃなくて、踊ってやろう!{%ハイヒールwebry%}
ってなことで、こんな時代を憂いてないで、みなさんダンスでも踊りませんか???
なんか強引な締めくくりだけど、
そういうムーブメントが新しい文化を創るのかもよ?