Tomoko's travel

トラベルライター/ジャーナリストの松田朝子が綴る旅の日々。旅すると更新します。

コルテオ@かぶりつき!

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桜も満開{%サクラ(チカチカ)hdeco%}春爛漫の今日、

恒例の(?)シルク・ドゥ・ソレイユ観劇に、原宿の新ビッグ・トップに足を運んだ。

コルテオ」東京公演。期間の限られたショーは、サーカス本来の、

「町にサーカスがやってくる!」

という、ワクワク感を味わせてくれる。

さて、新ビッグ・トップは、客席のどこからでも、ステージが見渡せる回転式円形ステージ。

このショーのチケットを確保すべく、PCを動かしていたとき、

「K1列1番」

という数字がディスプレイに躍り出た。ここは本来ならステージの後方にあたるのだけど、

円形ステージの恩恵を存分にあずかろうと、迷うことなくこの席をゲットしたのだ。

で、到着してみてびっくり。

ステージに向かって一つだけ突出した席が、ここである。

SSでなく、その下のS席だけど、

もうほとんど「かぶりつき」ではないの!!!

ラスベガスで初めて、「ミスティア」見たときもこのくらいステージに近かったけど、

こりゃあすごいわ。

シャンデリアにぶらさがるパフォーマンスでは、

プレイヤーの足が、蹴られる寸前!のところまで来ていたし、

ベッドのトランポリンでは枕が目の前まで来たし、プレイヤーの息遣いまで伝わってくる。

見ていて、目が合うことも多々あり。

なんか、自分まで舞台の袖で出番を待っている人みたいで、

いつもと違う固唾を呑んだような。

シルクは、着実に音楽的要素を強めているような気がする。

客席に埋もれるような、バンドのピットエリアは4箇所あり、

それらの音はステージに集められて流れるような聞こえ方をしている。

また、プレイヤーたちも口笛のソロ(すばらしい!!!)とか、バイオリン、

また、ガラスボウルや水の入ったグラスを使っての演奏など、

音を出すパフォーマンスが多く見られた。

そのうち、シルクのオーケストラとか、オペレッタとか、能舞台とか(!)

それらが全部混ざって特定できない音楽(そこが、シルク風!)が、

シルクの舞台で見られるかも???

たぶんそれは、

「なんだかわからないけど、なじみのフレーズがあるべえ」

と、すべての国の人に思わせてくれるのだろうなー。

クラウンの道化に、言葉がわからなくともみんながハハッ! と笑うみたいに。

そんな無意識の共感が、すさんだ現代にはもっと必要なのかもね。

なーんてことまで考えさせてくれる、充実の2時間半であった。