タンゴはブエノスの財産!タンゴの世界選手権大会
暑い暑いとフウフウ言っている今の季節、寒い寒いと言っているところもあるなんて,
頭ではわかっていたけど体験するのは今回が初めて!大航海時代の言葉を借りれば、
PLVS VLTRE、世界は果てしない!
そんなコロンブスの気分で、冬のアルゼンチンに行ってきた。
フライトは、成田~ヒューストンが約12時間、
トランジットが7時間(!)
ヒューストン~ブエノスアイレスが約10時間。
どこへでも簡単に行けちゃう今の時代、この距離と時間はまさに大航海時代(大げさ)なみ。
避寒に行くには寒すぎる冬のアルゼンチンに、何でまた行ったかというと・・・
毎年、8月中旬~下旬にかけて、同時期の北半球並みに(?)アツ~く燃えるイベントがあるのだ。
今年は8月14日から28日の間だったけど、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスでは、
毎年タンゴ・フェスティバル&世界選手権が開かれる。
このイベントに例年、世界中からダンサーや演奏家たちが集まってきて、
街はタンゴ一色!という感じの2週間となるのだ。
ブエノスアイレス市文化庁主催の「タンゴ・ブエノスアイレス、フェスティバル&ダンス世界選手権」は 今年10回目を数える。期間中は 2000人以上のアーティストたちによるショー、ミロンガ、ダンスレッスンなど200以上のイベントが街のいたるところで開かれ、今年は50万人以上がこの2週間の間にタンゴを楽しみに来たそうだ。
いつか行ってみたいと思ったこの時期のブエノス、
今年は念願かなって世界選手権観戦ツアーに参加することに。
タンゴはこんな最果ての国のダンスだけど、
そして,世界一難しいと言われるダンスだけど、
日本人は強いのだ!!!
今回もだが、毎回ファイナルまで日本人の名前があがって来ているし、
チャンピオンになった年もある。
これって、日本の国技の相撲で外国人力士が優勢なのと同じ現象?
ブエノスで乗ったタクシーの運ちゃんも、
「日本人とコロンビア人は強いねー!」
って言ってたお墨付き(?)。
なので、日本人選手の出場中は、ツアーの誰かが持っていた日の丸を客席から振って応援した。
予選~セミファイナルまでが行われた、ブエノスアイレス市の展示場、Centro de Exposiciones
観戦の合間にショッピング。タンゴドレスのミミ・ピンソン、シューズのダルコスなど有名どころが
軒を連ねている。
ちなみに今大会では、32カ国から487組のカップルが出場しているとのこと。
オリンピック種目になってもいいですよね?絶対日本人は金メダル狙えると思うし。
そしてファイナルの行われたルナパーク。武道館みたいなところだけど、
冷え性の私はお尻にホカロン2つ貼って観戦。
でも、大会最終日、ステージ部門ファイナルは選手権のみならず、
ショーも素晴らしく、伝説のダンサーと言われているペアによるパフォーマンスや、
オーケストラの素晴らしい演奏なども楽しめて、お尻の冷たいのなんて吹っ飛ぶくらいの盛り上がり。
驚くことに、世界選手権大会は出るのも観るのも無料なのである。(事前配布の整理券が必要)
んもう訪れる人すべてにタンゴを振る舞っちゃう、
みたいなブエノスの気っぷの良さに感服するとともに、
タンゴはブエノスの誇りなんだとつくづく思わされた。
日本だったら、国を挙げて何かを振る舞うことができるかなあ?