Tomoko's travel

トラベルライター/ジャーナリストの松田朝子が綴る旅の日々。旅すると更新します。

大人の旅・セドナ~サンタフェ旅行記 5

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サンタフェには不思議なところがいっぱい。

まず最初は、

サンタフェの北東、チマヨという小さな町の、

サントワリオ・デ・チマヨと呼ばれる小さな教会。

で、なぜこの小さな教会が「不思議」かというと、

年間30万人もの人々が訪れるこの教会には、病気や怪我など、身体の悪いところを治す、「奇跡の砂」があるのだ。

礼拝堂の隣にある小さな部屋の床に穴があり、その中には教会の庭でとれる砂が入っている。

この砂を痛いところや患っているところにつけると

病気や怪我がなおるというのである。

教会内部には、これで「治った」人が、

要らなくなって置いていった、

松葉杖などが飾ってある。

ジェイソンのマスクみたいのもあったが、

その人はどこが悪かったんだろうか?

またバイアグラとか置いてあったら、

次の年から巡礼者はもっと増えるのだろうか?

ええ、身も心も悪いところだらけのこのオバサンは

この小さい穴に飛び込まんが如く、この砂を全身に…

また、少量のお持ち帰りもできる、スコップつき。

そして教会のとなりのお店では、小さな瓶も売っている。

やけに赤い砂もあるぞ、と思ったらそれは砂ではなく、チリだった。

チマヨはチリと織物の街。ニューメキシコ州は全米で消費されるチリの85%を産出するそうだが、とりわけチマヨのチリは辛いだけでなく、甘みとコクがあって最高の品質なんだそう。

唐辛子マニアの私は、エクストラ・ホットのチリパウダーを

3袋も買って、お店のオバサンに呆れられた。

そして写真は、ロレット・ホテルの外観。

次はここに泊まりたいなー。

サンタフェ独特の、日干し煉瓦のアドビ建築。

アドビは、あのアクロバットリーダーのadobeの語源だそうだ。

手でペタペタ、みたいだからかな?

(無責任な書き方だ…)

ここのロレット・ホテルの隣には、

またまた不思議な教会がある。

ゴシック建築の美しいロレットチャペルには、

「奇跡の階段」と呼ばれる360度の螺旋階段がある。

余談だが、螺旋と言う形を愛してやまない私には、

今回の旅行はたまらんものがある。

まあそれはいいとして、この螺旋階段(子どもには巻き●ソ階段と教え込んでいた悪い私)には支柱が1本もなく、まるで宙に浮かぶがごとくの形をしているのだ。

どうやって作ったのか、考えると寝られなくなりそうな…

この階段の製作には様々な説があるが、

実際には、誰がどんな技術をもって作ったのかは

今でもわかっていないのだそうだ。

この階段は、現在は使われておらず、

ここで結婚式を挙げたカップルのみ

通ることができるそう。

そのためにだけ結婚してみる?

(そういう不届きな人は、足を踏み外すのだろうか?)

とにかく、サンタフェの街は

そんなミステリアスなものに彩られて趣き深い。

サンタフェに限らず、ニューメキシコ(アリゾナもだが)って

どこかで四次元空間に繋がっているかもしれない、という

期待感を感じずにはいられない。