大人の旅・セドナ~サンタフェ旅行記 4
いよいよサンタフェ。でもその前にアコマ・プエブロに立ち寄ることに。
ここは、あとから見に行った世界遺産のタオス・プエブロより凄いと私は思った。
恐竜が走っていても不思議はないような広大な土地と、
巨大な岩山。この風景はジュラシック・パークの映画みたいだよ~。
アコマ・スカイシティといわれるここは、文字通り
天空の都市である。
標高2134mもの高さのメサの上には、13世紀ごろに作られた村があり、電気も水道もない、自給自足の生活を現在も続けている人々がいるのだ。
ここでは、許可なくカメラを使うことはできない。
ふもとのツーリストセンターで、カメラの使用許可を取らなくてはならない(1台につき5ドル)。よって私のへぼカメラはこの際引っ込めることに。また、ノートを取ることもダメといわれたが、これはアコマ族のガイドに交渉して許してもらった。
アコマ・スカイシティの観光は、メサの麓にあるアコマ・ツーリストセンターでツアーに申し込み、用意された車で、アコマ族のガイドとともに村を回る。
私たちを案内してくれたのは、どこにでもいそうな普通の少年。
「もともと自分たちの部族にはハゲとデブはいなかったんだけど、入植者が来てから、そういう人たちもいるようになっちゃった」
なんて言って、みんなを笑わせる現代っ子だった。
村の人たちは、それぞれ自分たちが作った素焼きの壷なんかを表に並べて、ゆるい店番をしている。アコマの人々は繊細な幾何学模様を描いた美しい壷を作ることで世界的に有名。
勿論、その筆も手作りだ。なかには絵付けの上手い人、下手な人がいて、それらを見て歩くのも面白い。
こういう光景を見ていると、日本ではやりの「ロハス」って
薄べったい言葉だと思ってしまう。
ここの人たち、そんな言葉を使わなくとも究極のロハスだよ?
(ちなみに文字文化はないという)
メサの上から見る景色は、景色なんてものでない、
地球そのものだ。こんなところでは、どんな文明も陳腐に
見えるだろう。ここの人たちはきっと、我々の想像を超えた孤高な精神を持っているに違いない。