Tomoko's travel

トラベルライター/ジャーナリストの松田朝子が綴る旅の日々。旅すると更新します。

大人の旅・セドナ~サンタフェ旅行記 6

画像

写真は、サンフランシスコ・デ・アシス教会。

ジョージア・オキーフはこの教会の「背中」ばかり何枚も描いている。

裏側は太った熊の背中みたいかも。

ここの別棟にあるイエス・キリスト肖像画はまた不思議で、

左右中央どこから見ても、キリストの目と足首は、こっちを向いている。模範的モデルですな。

しかし、この絵にはもっと謎があり、部屋の照明を消すと

中のキリストが黒く浮き上がり、

背景が明るくなって…キリストの左側に、明るいときにはなかったはずの大きな十字架と、右下には、やはりなかったはずの船が浮かび上がってくるのだ!

またまた私が撮った写真はないが、

タオス・プエブロにも行って来た。

アコマ・スカイシティを見る前にこっちに行っていれば、

もっと感動的だったにちがいない。

タオスでのカメラ使用料は1台6ドル。

世界遺産だけあって(?)、こっちの人のほうが友好的だ。

1000年以上の歴史ある建物の中は、お土産やになっているところもあり、

そこではインディアンジュエリーを売っていたり、

ドリームキャッチャー作っていたり、

いやはや現役バリバリの世界遺産である。

そして外の川は凍っていても、

薪ストーブのある家の中は暖かい。

このアドービ建築、夏はひんやり涼しいそうだ。

また、ここには犬がたくさんいる。

世界遺産に暮らす犬、凄いなあ~。

1匹の犬が、ずっと我々についてきて可愛かったけど、

昨今の狂犬病事件のこともあり、遊んであげられなかったことがちょっと残念だ。

サンタフェの町では、かつて宮沢りえの写真集の撮影場所となった、

ホテル・エルドラドも見てきた。

撮影はここの最高級スイート借り切って行われたそう。

どんな部屋か、見たかったなあ~。

というか、写真集イコール海、みたいな図式を覆し、

サンタフェを撮影場所に選んだ篠山紀信氏は

日本人離れした感性の持ち主かもしれない。

サンタフェには、

アーティストを魅了するものがあるに違いない。

また、ジョージア・オキーフも晩年はニューメキシコに移り住んでいる。

今回私も、ジョージア・オキーフミュージアムに 行ってきた。

ヨーロッパ的油っぽい絵と違い、

(それはそれで私は嫌いではないが)

すっきりシンプルな作品は、わび寂びの日本画の世界だ。

サンタフェの「何が」アーティストを魅了するのか?

きっとあの、アドービの壁が感性を磨くサンドペーパーなんだよ、

なんていい加減な解釈をしてはイカンだろう。

クリアな気候にとぎすまされて、

自然界の森羅万象をキャッチできるようになるからか?

はたまた、宇宙空間から人の芸術脳にテレパシーを…?

(そっちに落ち着くと友人をなくすかも?)

すみません。もっとしっかり解明してみます。

サンタフェは、「犬も歩けばアーティストにあたる」状態の、

ジャンルを越えたアーティストの暮らす町である。

それに伴って、アートギャラリー、アーティスティックなショップは

ゆうに500軒を越えているという。

日本にもこういうところはないのかなあ~。

いや、アーティストを気取るわけではなく、

変わり者扱いされないための対策として、ね!