Tomoko's travel

トラベルライター/ジャーナリストの松田朝子が綴る旅の日々。旅すると更新します。

大人の旅・セドナ~サンタフェ旅行記 7

画像

そして舞台は(?)最終訪問地のアルバカーキへ。

アルバカーキの「ルート66」沿道には、

昔の面影のあるモーテルの看板などがいっぱい。

そして極めつけは、ルート66ダイナーである。

んーもう、たまりませんっ!

年がばれてアレですが、高校時代、

アメリカン・グラフィティ」と言う映画に

超感動していた私である。

フィフティーズ・ブームの巻き起こる前、

私は古着を捜しまくり、

映画にも出てくるダイナーを捜しまくっていた。

まだインターネットはおろか、ビデオもない時代のことだ。

そんな時、行き着いたのが原宿の、すでに伝説となった店、

シンガポール・ナイト」と「キングコング」だ。

店には50年代のロックン・ロールが流れていて、

ちょうどこんな感じの店である。

あ、もうちょっと古っぽかったかな?

もう連日、「古着」で決めて通いまくったものだ。

カッコイイ店員さんに恋したり、

矢沢永吉とかジョニー大倉とか見かけたり、

時々開かれる「'50年代風ダンスパーティ」に胸ときめかせたり。

甘く切ない青春の思い出でもある。

ちょっと切ない旅の終わりには、

ふさわしすぎる舞台ではないか。

しかしここは、早く行かないとすぐ満席になっちゃう。

写真は店内。

さて、1週間にわたって今回の旅行を一部公開したが、

これは数多くアメリカを訪れている私にとっても、

西部ハイライト版的な旅だったかもしれない。

アメリカって、こういうところだよ、と

人に説明するならば、L.A.やN.Y.みたいな都会ではなく、

そこから1歩入った、

(今回だって、L.A.から1時間とちょっとだったし)

こうしたところについて語って欲しいと私は思う。

日本に入ってくるアメリカの情報は、ほとんどがN.Y.か

L.A.あたりだが(本屋で見た場合)、そういうところを私は否定はしないけれど、それがアメリカ、とは思われたくない。

アメリカの素顔は、もっとシンプルで、

地球の素顔も垣間見れる、大自然の原風景だ。

そうしたところにわが身を晒す快感を、

もっと多くの人に味わってもらいたいと私は思うのだ。